2015年6月30日火曜日

大輪塾リーディングライヴVol.4-谷崎・芥川・三島を読む-を終えて

一週間以上が過ぎ去ってしまいましたが!
このたび大輪塾リーディングライヴVol.4-谷崎・芥川・三島を読む-をご観劇くださった皆様に心からの感謝を申し上げます。

大輪塾リーディングライヴは”リーディングライヴ”ですが、
師匠 大輪茂男先生の演出でキャバレーのような小洒落た空間にて行う画期的な芝居。
ドラムの堀越彰さん、ギターの白土庸介さんの生演奏と共に表現する大輪塾生による朗読であり演劇です。

今回は一公演に谷崎潤一郎氏、芥川龍之介氏、三島由紀夫氏の三作品、、こんなに濃厚な芝居あるかという程の並びで演じる側もビックリですが、御観覧頂いた方の多数も最初は想像仕切れなかったそうで 3Dになり演奏、演劇、演出マジックで日本純文学をわかりやすくユニークに発信することができ 又「届いた!」との反応が多数返ってきたということで 大輪塾リーディングライヴVol.4も成功したと捉えています。本当に良かったです‼︎

私は第二部”南京の基督”にて宋金花を演じさせて頂きました。
今回金花ちゃんを演じるにあたり。
ほぼ葛藤に苦悩の日々でした。
金花ちゃんとやっと仲良くなれたと思えたのは本番直前のリハーサル前夜。

それまではきっと金花ちゃんを ちゃんと知らないくせにまず抱きしめ過ぎて盲目に また呼吸出来なくしていたのだと思います。
親が子を愛し過ぎて子の願いや想いが見えなくなるような、良かれと何かを押し付けてしまうような、反抗期はこう対処するなどという凝り固まったマニュアルにただ当てはめてしまうような、そんな感じで。

気付いたか否か
金花ちゃんを温かい目で少し遠くに思いやったら、振り向いて笑ってくれて、そのまま駆け足でわたしの中に入ってきてくれた。そんな気がしました。

純粋無垢さの美しさと強さと残酷さ。
大人になるにつれて失わざる負えないものですが
それが愚かだと”子ども”の殻を全て脱ぎ捨て世俗的な大人として世に浸かるではなく
大人として「蛇のように賢く、鳩のように素直に」という言葉のように在りたいし、どんなことがあっても愛・希望・信仰を持ち続ける人間で在りたいとわたし自身は思います。

だから金花ちゃんがどうかこれから痛い思いをしたとしても その清い心を持ち続けて欲しいと 願いが出てきます。それが故にあれこれ言いたくなったり見張っていたくなったり 反抗的な子どもが憎たらしくなる親心もなんだかわかってきたり、、笑 けどなんであれ互いにエゴのぶつかり合いではうまくいかないね。

話が逸れましたが!

南京の基督というこの作品、
神の在不在 理知VS信仰 幸福な生き方とは?
芥川龍之介氏がどういった意図で書いたのかはわからないので色々な切り口で考えさせられる書物ですが
読む側にとって一概にそこが重要じゃないにしてもわたしには根源である彼自身の思想や意図がイチバンに気になります。
どうとるにせよそれが神はいる・いないと断言している筋書きではないですよね。

話し始めれば本当に色々な側面から色々な推測ができる話・・というかたいていの人の"願望"にマッチできてしまう話かも。そのくらい余地のあるところが残されてる、芥川龍之介氏の信仰に対する心情がそのまま反映されてるのかな。それとも彼自身には明確な答えがあった上でなのかな。けど例えば ”旅行家”が彼の分身だとしても、後の 聖書を共にした死を思うと やっぱりはっきりとした確信はなかったんじゃないかと思えますが、、 実際のところは彼と神のみぞ知る・・・
彼は今一体何処に居るんでしょうか?
天国にいてほしい。


 今回南京の基督 宋金花を演じられたこと、本当に素晴らしい経験となりました。
演出の大輪さん、誰一人欠かすことのできない共演者たちとは今回本当に沢山のディスカッションをしました。みなさんが未熟なわたしに懲りず時間や労力を割いて向き合い サジェスト・サポートして下さりチームワークで無事ひとつの作品を完成させられたこと、感謝 そして 大きな財産となりました。それから今回交わりのなかった一部、三部の熱演にも沢山の刺激を受けました!

そして芝居を終えて一息つき、個人的な課題は山積みあっぷあっぷなのはモチロン、大輪塾で大輪茂男さんから演劇を学び 志高い仲間と切磋琢磨し合えているという恵みを染み染みと実感しています。そして表現者へのリスペクトは増し加わり 自分が表現者として生きていくということを今迄より更に掘り下げて考えています。ぬゎんて道を選んでしまったのだー!とか思いつつ笑。


今一度芝居をご観劇下さった皆様、製作に関わった全ての皆様に深く感謝を申し上げます。

受講してたイノベーションスクールの広告に〜!@ウィーン

 昨年ウィーンで実際に受講していたイノベーションスクールの広告モデルをしました。 ドライブ中あちこちに見かける・・・笑 パンフレットとウェブサイト上にもちゃっかりと。